規則正しい生活・良質な睡眠は
私たちを活動的にするだけでなく、食習慣の改善にもつながります。
睡眠不足が肥満の原因になることと
規則正しい生活がなぜ食生活の改善につながるのか説明いたします。
■睡眠不足で変化する食欲のホルモン"レプチン"と"グレリン"
私たちの体内には
食欲を抑える"レプチン"というホルモンと
食欲を高める"グレリン"というホルモンがございます。
睡眠の質が低下するとレプチンの分泌が減り、
グレリンの分泌が増えると言われております。
つまり、睡眠不足の人は食欲が抑えられる
どんどん食べたい欲求にかられます。
健常者に比べて、睡眠不足の人の摂取カロリーは350~500kcal
多いという調査結果もあります。
睡眠不足かつ間食が多い人は
一度自分の睡眠習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
■朝最も分泌される"インスリン"
人は食事をし、血糖値が上がると"インスリン"という
血糖値を下げるホルモンがすい臓から分泌されます。
このインスリンの分泌量は時間帯により変わり、
朝もっとも分泌量が多いと言われております。
これは1日におけるインスリンの分泌量について示したイメージ図です。
朝食→昼食→夕食と進むにつれ、インスリン分泌量が減少しますので、
同じカロリーの食事をしても朝のほうが糖質が分解されやすいです。
日本人のよくある食生活のパターンで
朝少なめ、夜多めというのがあるかと思います。
朝は質素に夜は飲み会・外食などでハメをはずして
たくさん飲んでたくさん食べる・・・。
これ実はインスリン的にはよくありません。太るパターンです。
ゆえに朝起きて、しっかりと朝食を食べるのが望ましいです。
さらに、このインスリン、食事の咀嚼回数と相関があり、
噛む回数が多い人ほど、インスリンが分泌されると言われております。
噛む回数が多いということはそれだけ脳を使うことになり、
実はセロトニンの分泌も多くなります。
「朝多く、夜少なめを意識した食生活」是非、ご検討くださいませ。
■朝食の英単語「BREAKFAST」の本当の意味
朝食の英単語「BREAKFAST」は
絶食(FAST)・断つ(BREAK)に分けられ、
「夜の長い絶食時間を置いた後」という意味になります。
この夕飯から次の朝食時間が長いことが重要です。
絶食時間が長いということは、すい臓の休息時間が長くなりますので、
朝食摂取時のインスリン分泌活動がしっかり行えます。
一日の最初の食事と最後の食事を8時間以内にする
"8時間ダイエット"というものがございますが、
これは絶食時間を長くするために夜遅い食事を避けることになり、
体内時計の乱れが改善されることが理由の一つです。
絶食時間は12時間以上あると望ましいので、
例として、夕食が19時なら朝食は7時となります。
【参考】
本投稿は4月17日にNHK BSプレミアムで放送されていた
「美と若さの新常識」を参考にしております。
気になる方はURLをご覧ください。
↓NHK BSプレミアム 美とわかさの新常識
https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2020/173/427621.html