トランプ大統領は、トランスジェンダーへの圧力を強める政策を打ち出しているらしいけど。
心と体の性が一致しない、という状態は、どんなに苦しいことか、と思う。それに、一致しないのは本人のせいではない。本人に全く非はない。だから、圧力をかける、強めるのは間違っていると思う。
…と、頭の中では思っているのだが。
ずっと前、スイミングで、それっぽい人がいた。
ずっと「男性」だと思っていたのだが、途中からまず、水着が変わりだした。今や水着も多様化し、男性が上半身を覆っていても別にどうということはないが、当時は正直、異様な感じがした。同時に、肩まわりや胸まわりが何となく女の人っぽく見えるようになった。
そして、極めつけは、女性用シャワー(←ただし、利用は子供たちが中心で、水着をつけたまま利用する)で偶然見かけたことだ。子供たちのスクールは終わっており、使う人がほとんどいない時間帯で、私は偶然見てしまった。見られた相手は、「しまった」という顔をし、私もとっさのことで、正直凍りついてしまい、私のほうが逃げ出してしまった。
スタッフに言うべきかどうか、迷った。トランスジェンダーなら、あまりにも気の毒だ。だが、こうして直面して凍りついたのも事実だ。
迷っている間に、2回目が起こった。今度は、プールから一番近い女性用トイレのお手洗いで、彼は立っていた。
よりにもよって、私はこうして2回、見てしまった。
しかし、実際は、何度も女性しか使わないスペースにいたようだ。
結局、私以外に別に目撃した人がいて、スタッフかコーチに伝え、厳重注意か退会処分かがなされたらしく、コロナ禍も相まってもう来なくなった。
結構泳げる人だったのに。
今、冷静に考えれば苦しい日々を送っていたに違いないと思うし。
アメリカでも実際、賛成論・反対論の両方あるとのこと。
高校生の時、トランスジェンダーの選手が放ったスパイクのボールが顔面に当たって大けがを負い、今も後遺症に苦しんでいる女性が政策に賛成する旨、発言していた。
少なくとも私には、トランプ大統領の政策を、頭ごなしに否定することはできない。
だが、当事者は理不尽な立場に置かれている。また、そういう人たちのために、後遺症を抱えている人もいる。
結局、どうすればいいのか、全然分からない。
真実と 建前・理想 混沌と
鞠子