この前、スマホに何やらニュースが送られてき、チラ見して「マツコさん、何かあったのかな」と思った。
マツコ・デラックスさんの写真かと思ったのである(←いろんな意味で、すみません)。
翌日、朝刊で見たら、その方は王谷晶さんで、書かれた小説『ババヤガの夜』が日本人初・英タガー賞を受賞されたとのことだった。
王谷晶さんも、『ババヤガの夜』という作品も、おまけにタガー賞というのも、実は初めて知った(←改めて、すみません)。
その王谷さん、書かれるのが、純文学からライトノベル、エッセーまで幅広く、「何作家だと言われても、自分でも分からない」のだそうだ。
そういう生き方をしてらしたからか、あるいはこの方の人生観がそうさせたのか、王谷さん曰く、
「現代はすぐに白黒つけて、どちらのスタンスに立つのか迫られる。それに抵抗して人間性を保つには曖昧であることが大切」
うんうん、なかなかぐさりと刺さった、
曖昧というのは、あまりいい意味に取られないことが多い気がする。
だけど、世の中、白黒なんてつけられないことばっかりなんだから。
王谷さんの言葉に僭越ながらひとことつけさせていただくとすれば、
「他人の曖昧さを受け入れられることも大切」
…って言うのは簡単だけど、これはなかなか難しい。
『ババヤガの夜』、いつか文庫が出ないかな。
大嫌い イコール「好き」の ときもある
鞠子