・・・万人に共通する悲劇は排泄作用を行うことである・・・
排泄作用は、生き物すべて、生きる上で絶対的に欠かせないものだ。
それなのに、なぜか、人間だけは「隠すべきもの」「恥ずかしいもの」になっている。
「万人に…」は芥川龍之介の言葉。
芥川は、隠すべきもの、恥ずかしいものではなく「悲劇」といった。
これはなかなか強烈だ。
地震や洪水といった自然災害が起こったとき、その悲劇を思い知る。
あるいは、自力で体動することができなくなったときもそう。
そうでなくても、「排泄作用=悲劇」は、感覚としてなんとなくわかる。
強烈だ、といったが、それでも私にはなんとなく腑に落ちる。
一方で、排泄作用を「快楽」と言った人もいた。
これもまた、真な気がする。
芥川の言う悲劇は単純でなく、快楽故の悲劇も包含しているのかもしれない。
デトックス 言葉を変えても 悲劇也
鞠子