うちの職場は3階にあり、建物の外側についた螺旋階段を上がってたどり着く。
この螺旋階段が「キツい」という人が、結構な割合でいる。
上がったあと、入り口前の踊り場で呼吸を整えている人とか、毎回「キツいねえ」と言いながら入ってくる人とか。
極めつけは、国内外の名だたる山に登っている某客様。この方ですら、入口のドアを開けるなり、「何なの、この階段は」と息を弾ませる。
30年以上、この階段を上がったり下りたりしている私は、それが不思議でならなかった。
ま、螺旋階段だから、上がらなければならない段数は多いのかもしれないが、3階まで行くのに階段しか手段がない建物など、いくらでもある。
だがしかし、今日、ようやく気がついた。
うちの螺旋階段、1段の高さが「若干高め」なのである。皆さんがしんどさを感じる原因は、たぶん、これだ。
毎日曜日、ステップ台運動に行くが、ステップ台の高さを1段上げる(←5センチくらい、高くなるかな)と、身体にかかる負荷は激増する(←気がする)。
それと同じ原理だ。
なぜ、こんなことに今まで気がつかなかったのだろう。
ってか、なぜ今気がついたんだろう。
ともあれ、何か大発見した気分で、他スタッフに得意げに話した。
全員、「?」な表情をしただけで、反応ゼロだった。
1段の 重みと月日と 人生と
鞠子