ようやく涼しくなってきた。
涼しくなってきたら、からだも楽になるかと思ったが、ことはそう単純じゃなかった。
なんだか、激暑だったころとは種類の違うしんどさを感じる。
なかなか表現しづらいが、得も言われぬ重さ、というか。
特に、首から上がどんよりしている。
私は頭痛持ちではないのだが、もしかしたらこういうのも頭痛というのだろうか。
寝込むほどではないが、何事にも気力がわかない。
わかないが、叱咤激励してスイミングには行く。
ところが、水に入って歩き、ビート板でキックし、泳いでいる間は、そういった不快症状がゼロになるのだ。
そして、帰るとき、車に乗ったあたりから、またどんよりし始める。
もしかして、浮力のおかげで、自分のからだを支える力が減少するから楽になるのだろうか。
確かに50キロ近くの縦長のものを維持し、頭の先から足の先まで血液を行き渡らせるというのは並大抵のことではない。
物理的に考えても、想像できる。
夏の疲れバテにプラスして、年々、そういった能力も衰えていくのだと落胆している。
水の中 歩いて大きく 息を吐く
鞠子