昼食に入ったチェーン店で、偶然、面接場面に出くわした。
私の後ろの席で、水だけ出されて座っている40前後の男性。
まさか、面接を待っている人だとは思わなかった。
思わないほど、前面に大きなプリントが印刷されたラフなTシャツ姿。
アルバイトではなく、正社員を望んでいると言うので、思わず振り返ってしまった。
それで、そのスタイル?
本当なんだろうか。
失業保険をもらうための、アリバイ面接ではないかと思ってしまった。
履歴書を見た店長曰く「入社、退社を何回か繰り返してみえますが、理由は?」
聞き取れたのは、そのうちの1社は建築業で、仕事が少なかった。別の1社は人間関係がウンヌンカンヌン。
ますます疑わしくなった。
先日も、小学校の教員をしているトモが、「Tシャツ・短パン姿で来る教生がいてびっくりした」と言っていた。さらに別のトモは「それどころか、『要注意人物』とプリントされたTシャツ、着てるのよ」と。
そういえば、今のダブルワーク先に採用が決まったとき(←正式には、外注として採用されたわけだが)、私は何の疑いもなくスーツを着ていった。
だが、同時に採用された男性(←40代後半だと思う)は、ゴルフに行くみたくなラフなポロシャツ姿だった。
初めて社長と相対し、会社のシステムや仕事の流れの説明を受けるのに、かたやスーツでかたやポロシャツ。
なんとも変な感じだった。
ちなみに社長は、スーツでネクタイを締めていた。
いまどき、就職先を探すというのはこういうものなんだろうか。
面接にはスーツで、というのは、もはや古いのだろうか。
そんなことより、仕事ができるかどうか、それだけが問われるんだろうか。
人生の うちのほとんど 働く日
鞠子