NHK『あさイチ』、金曜日はプレミアムトークと題して、様々な芸能人ゲストがスタジオにやってくる。
現在放映中の、朝ドラや大河ドラマに出演している人が来て、撮影の裏話や共演者の話をしたりして、なかなか興味深い。
そして、どんなゲストが来ても、「そのゲストに近しい人」がその人について語った映像が流される。
この前の、ファーストサマーウイカさんのときなんか、大河ドラマ共演者の吉高由里子さんや高畑充希さんがウイカさんについて語っており、その映像を見ながらウイカさんが大喜びしていた。
私的には、異様なほどの喜び方だった。
このテンションがこの人の持ち味なんだろうが、正直、食傷気味だった。
そういえば、このコーナーを観るたびに、前から何か、ちらと引っかかるものがあったのだ。
ウイカさんの喜びを持て余しつつ観ているうち、引っかかるものの正体が鮮明になった。
ゲストに近しい人、そのゲストに対して、絶対「悪いことは言わない」のである。
いや、それは当然の話だ。
ゲストと親しい人が出てくるわけだし、テレビ的には、悪口を真顔で言われたら番組にならない。
だけど、だよ。
芸能界というところは、基本的に「全員ライバル」だと思うのだ。
主演・吉高由里子。だったら、ウイカも高畑充希も、本音は「悔しい」ではないのだろうか。
もちろん、脇役として力を発揮する人もいるわけだが、この3人に限っていえば、全員が「できれば主役」と思っても何ら不思議ではない。
そんな悔しさ、嫉妬心はツユほども表に出さず、ほめまくっている。
そう考えると、近しい人の語ること、その映像が、すごく嘘くさい。
私の心の中で引っかかっていたものは、これだった。
意地悪な私の真骨頂。
満面の 笑みの裏側 闘志燃え
鞠子