我が家にインパチェンスの鉢植えがある。

これもスーパーの見切り品で売っていたのだが、なかなか丈夫で、真っ赤な花をいくつも咲かせている。それを見ながら、毎朝、水やりをしているのだが……

 

今朝、見事なほどに枯れきっているのを見てガクゼンとした。

太い根元からぐったり倒れ、花はおろか葉っぱも完全に干からびている。

下に水受けがついた形の鉢で、そこに水を投入するのだが、確かに1滴も水はなくなっている。だが、これまでも、ここの水が切れていることはよくあった。猛暑が続き、朝、水をやっても1日経つとなくなってしまう。それでも、朝、枯れているなどということは1日もなかった。

 

なぜこうなったのか、分からない。

 

とにかく水を投入しようと鉢を持ち上げたとき、初めて気がついた。

枯れきったインパチェンスのそこここに、無数の小さなアリがいる。それこそ、鉢を放り出したくなるほどびっしりアリがうごめいている……

 

枯れたのは、水のせいか、アリのせいか。

 

インパチェンスには申し訳ないが、アリのせいならあきらめもつく。

だけど、水が切れたせいで弱り、その弱り目をアリが狙ったのだとしたら……

 

死臭をかぎつけるハイエナ、みたいな構図を思い浮かべてしまった。

弱った者は、とことん痛めつけられ食いつくされる。

命とは、そんな残酷な戦いの上に成り立っているのだ。

 

ちなみに、その後のインパチェンス。

水をやったのが朝6時半。

で、8時半出勤の際、観たら、インパチェンスは半分生き返っていた。そして、アリの数もめっきり少なくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

首を垂れ 花を散らして 命逝く

鞠子

 

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