運転中、目の前にいた車に「孫がときどき乗っています」というステッカーが貼られていた。
かわいらしいイラスト付きのもの。
「こどもが乗っています」とか「kids in car」というステッカーはよく見かけるが、「孫」というのは初めて見た。
それも、「ときどき」。
なんともほほえましい…と思ったが、即、別の考えが頭に浮かんだ。
…で?
孫がときどき乗っている、それが何?
このステッカー、何か意味があるのか?
孫が乗っている、だから周囲の車、特に後続車は気をつけろ、という警告か。
だけど、孫が乗っていようといまいと、ドライバーはみな「細心の注意を払う」のは当然だ。
だったら、孫が乗っているから、子どもが乗っているから、特に気をつけろ、はそもそもおかしくないか。
「彼女が乗っています」「重役が乗っています」「運動選手が乗っています」はなぜないのか。
停車して乗り降りするのが子どもだから、気をつけてくれ、なのか。
だったら、「高齢の両親が乗っています」や「手足の不自由な人が乗っています」もあってしかるべきではないのか。
ともあれ、しつこいようだが、誰が乗っていようと誰を乗せていようと、ハンドルを握る以上、細心の注意を払うのは義務なのだ。
…等々、考えれば考えるほど、分からなくなってきた。
このステッカーの文言の意義は何なのか。意味があるのか。
…誰か、「いやいや、それって単なるファッションよ」と言ってくれ!
右を見て 左を見ても 見間違う
鞠子