ダブルワーク先に出勤、新しい仕事の依頼を受けた。
これまでやったことのないタイプのもの。
なので、仕事の手配を担当している社員Kさんが、口頭であれこれ説明を始めた。
その途中、Hさんが「説明、変わる」と割り込んできた。
実はこういうパターン、初めてではない。
今までも、他の社員さんと話をしているとき「それは〇〇よ」とか、「それは××だから」と遠くから説明を加えることも何度かあった。
昨年1月、ここで働くべく研修を受けたときから、Hさんは気になる人だった。
講座ごとに、担当者が変わる。
このHさんも1講座、担当したのだが、レポートを出したら、採点と共に綿密なアドバイスがついてきた。
A4・1枚びっしりと。それも手書きで。
他の担当者と比べ、Hさんがいかにこの仕事に情熱を燃やしているか、ものすごくよくわかる内容だった。
今日、与えられた仕事の最終責任者はHさんだった。
だから、Kさんの説明を遠くから聞いていて、我慢できなくなったに違いない。
「ここまで言うと、混乱しちゃうかもしれないけど」と、本来、私が関知しなくてもよい先の先まで説明をし始めた。
Hさんは、いわゆる「採算度外視型社員」。
対価より、いい仕事をすることが第一目的みたいな人。
だけどこういう社員、諸刃の剣。
他の社員の中には、この人をウザいと思っている人もいるのではないかと想像する。
私はやった仕事の分だけお金をいただけばよく、社内のウンヌンなど関係ないわけだが、なにせ「ダブルワーク」。つまり、お金の面では要は「付け足し」という心の余裕がある。
その分、今まで経験したことのない女性ばかりの職場に興味シンシンなのも間違いない。
仕事する 仕事の裏に 仕事あり
鞠子