ステップ台運動の帰り、思うところがあって普段は行かないスーパーBに寄った。
めちゃめちゃすいている。
そのスーパーから車で5分もかからないところに、新しいスーパーKがオープンしたからだと思う。
現にさっき、Kの前を通りかかったが、駐車場が激混みで、複数の交通誘導員が車の誘導に大わらわだった。
そんな運の悪い日に、スーパーBの通路でカバンの催事をやっていた。
結構大規模な催事で、ショルダー、リュック、ビジネス用、買物用マイバック、財布、ポシェット等々、ものすごい種類&ものすごい数のカバンが陳列され、「本日最終日」のチラシがあちこちに貼られている。
すごい規模なのに、おじさん一人で売っていた。
なにより、客がいないんだから、店番しているだけで、おじさん一人で十分なのかもしれない。
一日中、そんな状態だったのかどうかは分からないが、少なくとも私が見たときには、おじさん、所在なさげに時々行きかうだけの人々を見ながらぼーっとしていた。
その光景、なんだかとっても切なかった。
私はスーパーで野菜や果物を買い、帰りにもう一度、その通路を通らなければならなかった。
おじさんは、多量のカバンの影に隠れて、スーパーで売っていた野菜サラダを食べていた。
その光景も、胸に刺さった。
スーパーBの営業終了時間、夜の9時。
この催事は、その時まで開かれるのだろうか。
いずれにしても、これだけの量を片づけるの、大変そう。
思うように売れなかったとしたら、気分的にもますます大変に違いない。
催事の人、なんとなく哀しそうに思えてならなかった。
生きるのって、本当にしんどい。
食べるため 息をするため 歩くため
鞠子