深夜、ベッドに入って暗闇の中、じっとしていると、実にいろいろな音が聞こえてくる。
ピシッ。
パツッ。
ジーッ。
トトトト。
カツン。
コチコチコチ。
etc.etc
それらどの音も微音で、昼中なら気づかないのだろうと思う。
我が家のあたりは車もほとんど通らないので、静寂の中だからこそ聞こえる。
例えば「虫の声だ」と判断できるものは別として、「何の音か分からない」ものには、いろんな想像がかきたてられる。
おそらく、
壁や床が出す音。
電化製品が出す音。
外で何かが風に吹かれて出す音。
私の場合、ベッドの左側、壁一枚隔てて駐車スペースなので、車のエンジンやそのほかの金属部分が外気温によって伸縮する音もあるのではないかと思う。
人が寝静まっているとき、命を持たぬ物々がここぞとばかり主張し合うようで、そんなことを考えているうちに眠りに落ちる。
音たちを 文字にしてみる 触れてみる
鞠子