仕事で車を運転しているとき、気がついた
狭い道なのに、電柱が結構道の中寄りに立っている。
狭い道なのに、停車している軽自動車がいる。
四つ角で、車が頭を出して止まっている。
自転車も走っている。
少し前には、杖をついたおばあさんが歩いている。
そして、信号。ゴミネット。右折しようとしている車etc.etc.
私が目的地に行くまでの間、障害物だらけではないか。
仕事中、いつもかかってこない客様から電話が入った。
どうでもいい問い合わせなのだが、それに答えるためには面倒な手順がいる。
いらいらしながらやっていると、上司から「この資料のここに、この数字も入るようにしてほしい」と依頼が来た。
おまけに、いつもあるはずのところに目的のファイルがなく、探すのに大わらわ。
今日、朝からかかるはずだった本来の仕事に、午後2時を過ぎても着手できない。
そんなこんな、思えば世の中、障害物だらけではないか。
それは私にとって、だけではなく、生きている人、生きているものすべてにとって、自分以外は基本障害物ではなかろうか。
それらの障害物を避けたり無視したり、ときには自分の中に取り込んだりするということが「生きる」ということなのではないか。
…と、不手際な1日を「なんちゃって哲学」で弁解してみた。
避けたのに くっついていた 悪い運
鞠子