いつも元気はつらつな知人が、実はもうかなり長いこと、肩の痛みを抱えていることを初めて知った。
整形外科やら保険適用のない治療院やらいろいろ行ったが、結果ははかばかしくないらしい。なので今、もっぱら痛み止めの飲み薬頼り。それももう、彼女曰く「ロキソニンなど、全然効かなくなってきた」。
別の日、別の場所で、私よりうんと年下の知人が、ウイッグを常用していることを人づてに聞かされた。
おしゃれ用かと思ったがそうではなく、利用しなければならないほど頭頂部がすけてきたかららしい。
肩痛の話とウイッグの話をたまたま続けて聞いただけのことで、それで判断をしてはいけないが、おそらく多くの人が、いやむしろほとんどの人が、みんな何かしら不都合や不快を抱えているに違いないと改めて思った。
まわりがみんな幸せそうに見えてたまらないときがあるが、きっとそうじゃない。
しんどいのは私だけじゃない。
…ダメか、こんな考え方は。
手の甲が しみじみ年を 物語る
鞠子