今日は定期健診で歯科に行く日だった。
実は10日ほど前から、今日の健診、気が重かった。
左の上・下、共になんとなく具合が悪かったのである。その具合の悪さを、どう言葉で表現したらいいのか分からない。でも、歯科に行ったらその不調を伝えなければならない。そしておそらく、その不調は治らない。ここまで筋書きが見えていたから気が重かったのだ。
この具合の悪さがなんとも表現できない。
上の歯に至っては、どの歯が原因なのかも自分自身、はっきり分からない。
それが診察台の上で早々に露呈した。
例えば、順に1本1本冷風を吹きかけられ、「痛みますか」とたずねられる。痛くない。だが「痛くないです」の意思表示をしたしばらく後に、じわっと痛みが襲って来る、という感じなのだ。
そうかといって、痛くてたまらない、痛くて咀嚼できない、そんなふうでは決してない。
いろいろ検査した挙句、「特に悪いところは見当たらない」という予定通りの悪い結果が出た。
「歯ぐきの奥の方が化膿している、そんな可能性はありませんか」と食い下がってみたが、「そんな兆候はありません」とあっさり言われた。
若干、歯周ポケットが深いところがあるそうだが、「それとて治療の必要があるほどではありません」なんだそうだ。
で、結局、当初の予定通り、不調に対する治療は何もなく、不調はそのまま残っている。
歯だけではない。この間、2か月ほど整形外科に通った右足の不調もそう、健康診断で出た基準外の数値や異常もそう。
治療する必要はない。治療する手立てもない。でも痛い、だるい、重い等々、間違いなく不調がある。そして、その不調はなくならない。
これこそが、いわゆる「年を取る」ということなんだ、と。
次回の予約はいつものとおり、3か月後。
「痛くてたまらないようだったら、また来てください」と言われて、歯科を後にした。
診察台 口中画像に ため息す
鞠子