職場から出る補助の何倍も自腹を切って受けたスペシャル健康診断。
「要精密検査」となった2つの項目のうちの1つが「右目」だった。
視神経の何やら凹が肥大しているみたくな恐ろしい名前の結果が印字されている。
しかし、目については、今年の3月、かかりつけ医で検査してもらったばかりなのだ。
というより、定額制のコンタクトレンズを使用していたため、レンズ交換に行くたび検査がくっついていた。
おまけに、大学時代から通っている眼科で、診療データが蓄積されている。
ということは、この4か月間で激悪した、ということになる。
健康診断の結果を手にしたその日に、速攻、眼科に行った。
ウン十年、通っている眼科だとタカをくくっていたが、これまで一度もやったことのない検査をやらされた。
地球儀みたいな丸い球体の中に、片眼眼帯した状態で顔を突っ込む。
中は白地の壁にプチプチ小さな穴が開いており、行ってみれば白いプラネタリウム。
検査技師が私に小さなリモコンみたいなものを握らせつつ言うには、「白い光があちこちで点滅します。見えたらこのボタンを押してください」。
…てこれ、めっちゃ疲れた。
点滅といっても、一瞬チカッとするだけ。それも規則性がなく、チカチカッとしたりチカッとしたり、真っ白だったり灰色だったり、結構強烈だったりうっすら光るだけだったり、すぐ目の前だったり視線を上に上げなければ見えないものだったり。
おまけに、時間が相当長い。
首は疲れるは肩は凝るわで思わずあごが台から浮いてしまい、注意される始末。
それに、光は確認しても、機敏にボタンを押せない(←これ、絶対ローカのせい)。チカチカッとしたら2回押すのか1回なのか、迷っている間に全然別のところでチカチカチカチカ光ったりする。
背後から、また検査技師曰く「迷ったときは全て押してください」。
いったい、何の検査なんや、これ。
あとは医師の前でまぶたをひっくり返され、よくわからない薬を投入され、暗い診察室のなかあれこれされて検査終了。
結果は、「眼圧も正常ですし視野も正常です。まぁ、左目と比べて若干陥凹が見られると言えば見られる程度ですので」。
そう、結果は「放置」。
大枚はたいたスペシャル健康診断でなかったら、この眼科での1日はなかった。
さらに極めつけは、医師のこの一言。
「来年、健康診断で、また引っかかると思いますよ」
どう考えても、これ、スペシャル健康診断の問題点の一つだと思わん?
やっぱり、来年、スペシャルは止める。
目は当初の予定通り、誕生日ごとにこのかかりつけ医で診てもらうことにする。
そして、問題点はまだ、続く…… (明日に続く)
検査して 病ますます 抱え込む
鞠子