我が家のポストに入っていたタウン誌を見ていたら、某ショッピングモール内にデンタルクリニックが開院する旨の広告が載っていた。
それに先立ち、内覧会があるらしい。
歯科をモール内につくる、って、なかなかのグッドアイデアだよねえ。
歯科に来たついでに買い物する。買い物のついでに歯の治療をする。待ち時間は院内で待たなくても、買い物に充てられる。うまくいけば、モール・歯科・客、まさしく三方良しの関係となる。
だが、以前、客様の歯科医に「今や、歯科医院の数はコンビニより多い」と聞いた。
となると、治療技術だけでは生き残るのが難しく、歯科医も受難の時代なのだろうと思う。
モール内に開院しようと、住宅街に開院しようと、とにかく客(患者)を一人でも多くゲットし、キープしなければならない。
先出のデンタルクリニックの広告にも、「内覧会にご来場くださった方には、無料歯科相談実施・歯磨きセットプレゼント!!」とうたってある。プレゼント狙いの人であっても、歯科相談を受けたらすごくいい先生だった、となれば、客(患者)になる公算が大きい。
だが、その横に子どもが家庭用みたいな器械で綿あめをつくっている写真と「綿あめもあるよ」の記載があるのはちとマズいんじゃないか。
綿あめって、歯によろしくないナンバー1か2のお菓子じゃないか?
子どもを集客しようとするなら、風船釣りとか輪投げゲームとか、何でもいいけどとにかく、「歯に悪くない」ものを選ばないと。
綿あめを食べて、虫歯をつくって、うちにおいで、という戦法か?
しかし、予防から治療まで、歯のトータルケアを標榜しないと、昨今の歯科医院、ますます苦境に陥ると思うんだけど。
しかし、綿あめかぁ、昔、お祭りの露店で売っていた全面イラスト入りの大きなポリ袋に入ったヤツ、あれ買ってもらうとうれしかったなあ。
中身は、私より母の方が好きだった。
そのせいか、母も私も、めっちゃ歯が弱い。
新開院の歯科医院に文句をつけておきながら、なんだか綿あめ、食べたくなってしまった。
白・桃の グラスウールが 舌に溶け
鞠子