年末休み1日目の今日、朝、コーヒーを飲みながらゆっくり新聞を読んでいたら、スマホが鳴った。
「登録のない電話番号」だったのに、つい出てしまった。それも相当ぶっきらぼうに。したらば相手は客様O氏で、いろんな意味で「しまった」と思ったが、時、既に遅かった。
思った通り、訃報。それも別の客様H氏ご本人が亡くなったという知らせだった。
O氏は「今日から休みだった? ごめんね。でも亡くなったのが本人だから知らせた方がいいかな、と思って」
O氏は間違ってないし、悪くない。しいて言えば、O氏・H氏のうちの担当者Eに連絡せず、私に連絡してきたことが、多少、イラ立つ。
だが聞いてしまったものは仕方がないし、Eに連絡したところで、ヤツは遠方の実家に向っているはずでどうしょうもない。
あきらめて、ハラをくくった。
出勤し、供花を手配し、電報を打ち、訃報をつくって関係者約50件にファックスした。
御通夜は今日、葬儀は明日。
明日は、車で片道1時間の隣市まで葬儀に行く。
私はH氏とは面識がないが、「葬儀に出ること」「他にも出ているかもしれない客様に、来たことをアピールすること」、いわゆるアリバイが重要なのだ。
なんで私が?という気がしないでもないが、O氏は、私にだからこそ、連絡してくれたのだ。
そして、まだそんなお歳ではないH氏が2022年の色々をすべて背負ってくれたものと都合よく解釈して、手を合わせてこようと思う。
さまざまな 思いを背負って 年が行く
鞠子