今日、予定通り冬用タイヤに交換。
明日から「超ド級の寒波」が来るそうで、なんともグッドタイミングな予約だった。
ディーラ、やっぱり大忙し。
担当の営業マンSクンが、今日の予約状況をチラっと見せてくれたが、ものすごい行数だった。
忙しすぎるのか、Sクン、なんかおかしい。
だがしかし、営業マンが交換作業をするわけじゃないではないか。
「車業界、これからどうなっちゃうんだろう、と思って」
私の前に座って遠い目をしながら、そんな「根源的」なことを言い出す始末。
「半導体だけの問題じゃない気がするんです。どこかで誰かの大きな力が働いているんじゃないか、と···」
おいおい、Sクン、大丈夫か。
営業マンだから、車を売ってナンボだけど、一年先しか納車されない、となれば、いったいどう売るのか。「ものがないのに売る」ことにもうお手上げ状態なんだろうか。
ついこの前まで、「次の車検前には新車ですよ」「『カローラスポーツ』なんかお似合いだと思います」なんて、せっせと営業トークをしかけてきたのに今日は全くなし。
もし、新車を勧められたら、「次はスズキかダイハツの軽自動車にする。だからあなた様とはお別れです」······なんて、ちらとにおわすつもりだったんだけど。
いや、今日のSクンの様子だと、とてもそんなことを言える状態じゃなかったな。
毎日、厳しいんだろうなぁ。
寒さが一段と身に染みた。
切ないタイヤ交換だった。
先行きは 貴方も私も 闇のなか
鞠子