とうとう美容院に行った。
なんと2年ぶりに。
コロナ禍前、行っていた美容院は遠い。
2年も間が空くと、今さら、な感じもするし、どうしてもそこじゃないとだめだというわけでもない。歩いていける範囲にいくらでも美容院はある。それこそ、迷うほどある。
で、そのなかで、今日、行ったのは、「もとは床屋さんだった」ところ。
床屋さん時代、ご夫婦でやってらして、その奥さんと義母さんと、私と私の母と、4人はちょっとした知り合いだったのだ。
もう20年前以上の話なんだけど。
今は美容院として、完全に息子さん夫婦だけで経営している。
今日、義母さんもお父様も亡くなった、と聞いた。
もちろん、私の母ももういない。
20年前の年齢を考えれば、不思議でもなんでもない。
だが改めて、「人はみな、死んでいなくなるのだ」ということを思わざるを得なかった。
「孫が継ぐと言うから、改装することになったの」と嬉しそうに言っていたおばあちゃんの人のいい笑顔を思い出した。
そのお孫さんが、髪を切ってくれた。
で、その結果は???
なんとなく「別人」。
おそらく賛否両論アリ、だと思う。
だけどそれ以上になんだかとても切なくて、感慨深いものがあった。
死は来ると 知っているのに 知らんぷり
鞠子