今日、職場に元客K氏が突然やってきた。

会ったのは、実に20年ぶりくらいじゃないだろうか。

 

…はともかく、顔を見るなりゾッとした。

平気のノーマスなのである。入口に「マスク着用の上、入室してください」と張り紙がしてあるにも関わらず。

 

K氏、スマホに重ねて布マスクを持っていた。

久しぶり過ぎて誰かわからないといけないから最初はノーマスなんだ、と、懸命に好意的にとらえようとしたが、一向にマスクをつける気配はなかった。

 

そのまま、カウンターにもたれてべらべらと……

カウンターに一番近いのは私。怖くって、A3紙の資料を調べるふりをしつつ顔を覆うというなんとも不自然な恰好の私。

職場内にいた全員、ガンガンにマスクしてんのに、全く気がつかないかの如くのK氏。

 

おまけに、話の中身たるや、なんともいかがわしくうさんくさい提案ではないか。

その提案をY氏(←うちの大事な現客様)にしたいから、取り継いでほしい、と言う。

 

「K氏はもう客じゃない」「マスクをしていない」「なんだか詐欺まがいの話」というトリプルパンチ。

上司が適当なことを言って追い返した。

私はその後、そこいらの窓を開け、手にしていた客様名簿をうちわ代わりにして、室内の空気を必死に外へ追いやった。

 

 

 

 

 

 

制限が なくても私は 制限中

鞠子

 

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