連休最終日、客様の「お別れ会」に行った。
異国で亡くなった客様N氏。お骨は、N氏が大好きだったその異国の海に散骨されている。
N氏の波瀾万丈の人生は、私の仕事人生のなかでも、インパクト大だった。
一面識もないのに、いきなりアポをとって分科会の報告者を依頼。以来数ヶ月、本当に楽しく充実した日々を過ごさせていただいた。
白いカーネーションを供え、手を合わせたら、そのときのことをいろいろ思い出して、涙が止まらなくなった。
「平服でお越しください」とあるものの、会場は由緒あるホテルの大セレモニーホール。久しぶりに、黒のワンピースを着、黒のハイヒールを履いて向かった。
会場は、さながらプチパーティ状態になっていて、故人の満面の笑みの写真を前に老若男女が飲んだり談笑したり。小さな子どもやベビーカーの赤ちゃんもいてにぎやかで、いかにもN氏のお別れ会という雰囲気だったのだが、私は涙が止まらなかった。
展示された写真を見て、高校の先輩だったことも初めて知った。知ってたら、そんな話もできたのに、と思うと、また涙が込み上げてきた。
中石さん そこには母も いますから
鞠子