お気に入りの海外テレビドラマの一つ『シカゴ・メッド』。シカゴにある総合病院の救急部門を中心舞台に描かれる、色恋あり、人種差別問題あり、医療問題ありの見ごたえある内容。根底に「命とは何ぞや」「生きるとは何ぞや」があり、それを深堀りし、毎回、観る者に問いかけてくる。
…のだが、ついさっき、私はこの事実を知って、非常に驚愕した。
いつも冷静沈着な外科医コナー・ローズ。ワイルドなイケメンでものすごくかっこいい。
笑わない。なのに、ときどきちらとみせる笑顔が、これまたたまらないほど魅力的なのだ。
このローズ先生と対極にあるような、優しげであったかそうなウィル・ハルステッド。ちょっとボサボサな髪形も愛嬌大アリ。
で、このハルステッド先生とナタリー・マニング先生と病理医のニーナ・ショアが、いわゆる「三角関係」に陥る。
実際、ハルステッドとナタリーは、お互いを「かけがえのない相手」と認識している。だが、ナタリーは戦死した夫との間にできた子どもがいるし、同士としての信頼や衝突があったりして、恋愛としてはなかなか一筋縄ではいかない。事実、ハルステッドはニーナとつきあう。しかし皮肉なことに、ニーナと深くなればなるほど、ナタリーへの断ちがたい思いに気づくのだ。
このあたりの微妙なあれこれを観つつ、私は100%、ハルステッドとナタリーを応援していた。この二人は、絶対お似合いだし、ニーナよりナタリーの方がハルステッドを幸福にできるに決まっている。いや、本当のことを言うと、ニーナが「嫌い」。
なぜハルステッド先生は、よりにもよってニーナなんかと……とイライラしていた。
このドラマ、レギュラー出演する女性が、とにかくみんな美しいor色っぽいorかっこいorかわいい人ばっかり。なのにニーナだけが違う。そのくせ、なんとなく高慢。全くいけ好かなかった。
ところぉが、
実生活において、ローズ先生を演じるコリン・ドネルと、ニーナを演じるパティ・ミュリンは夫婦である…それを知って、大驚愕したのだ。
それこそ、よりにもよって『シカゴ・メッド』一のイケてる男性と、逆一のイケてない女性が、実は夫婦だったなんて……
まったくばかばかしい驚愕ですみません。
でも正直、本当に驚いた。今年一番の驚きだったかもしれない。
人の好みは、まさしく千差万別なのだということを思い知らされた。
笑わない 男<ひと>が乱れて 崩れ落つ
鞠子