ネコたちの妙な習性 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

私の散歩コースの一つにあるO邸。

いわゆる昔の「庄屋さん」スタイルの堂々とした日本建築。古くはあるが、庭も広けりゃ間口も広い。その庭に、いつもネコがわんさか(←にゃんさか?)いるのである。

 

白いの、黒いの、茶色いの、大きいの、小さいのetc.etc、各種取り混ぜて10匹以上、あっち向いたりこっち向いたりしてまったり座っている。

私は「見つかったら通報されるぞ」と思いながら、つい、鉄扉の隙間から覗いてしまう。

すると全ネコ、一様に緊張のまなざしでこちらを凝視する。決して手が届きはしない(←つまり、危害を加えられない)こと、わかりそうなものなのに、どのネコもどのネコも、瞬き一つせず、もちろんピクとも身動きしないまま、私をガン見し続ける。

 

これ、なかなか壮観なのだ。彼ら・彼女らは、いったいどんな思いで私を見ているのだろう。

 

散歩はコロナ禍になってから始めたのでかれこれ2年になるのだが、O邸の前を通るときは、必ず彼らのガン見を堪能してから通り過ぎることにしている。

 

ところが昨日、「これまでに一度も起こったことのない事態」が起こったのである。

 

いつものよう、中腰で鉄扉の隙間から覗いたら、なんと白いのがのっそりと近づいてくるではないか。

すると、次から次へと一匹ずつ、鉄扉の方に近づいてきた。

そしてあれよあれよという間に、11匹(←昨日は11匹いた)全部、鉄扉に群がった。なかには鉄扉の下から鼻を出そうとするネコや、鉄扉に手をかけて握手をせがむネコやら、鉄扉直前のネコを押しのけようとするネコやら……

 

私はスルメもイワシも持ってないのに、これはいったいどういうことなのか。

 

群がるネコファンを前に、私はO邸前から去れなくなってしまった。

不審者と思われ、本当に通報されやしないかと、びくびくした。

ネコたちの、何たる妙な習性よ。

ただ、おそらくだが、今度、覗いたときには、やっぱり遠くからガン見されるような気がする。

それを「究極のきまぐれ」と言う。

 

 

 

 

 

 

 

きまぐれな ネコたち見てる 寂しがり

鞠子

 

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