ファミリー劇場で、ときどき『西部警察HD リマスター版』を観る。
好きだったなあ、この番組。
当時は確か、金曜日の8時から放映していたんじゃなかったっけ。
そのときは、家族そろって観ていた。みんな、楽しみにしていた。
大門団長(←渡哲也さんね)は渋いし、舘ひろしは好きだし、爆破シーンはリアルだし、カーチェイスは豪快だし。特別仕様の『フェアレディZ』(←確か)が車庫から出てくると、ドキドキした。
…だがしかし…
今、観ると、むなしくなるのである。
今の感覚からすれば、なんともちゃちに見えてしまう。
それを、大の大人が真顔でやっているのを見ると、哀れでならない。
出演者の皆さんも、今、これを観られるのはあんまりうれしくないんじゃないだろうか、と想像してしまう。
大門軍団のたまり場になっていたスナックも、今見ると、「いかにもできすぎ」でとても切ない。
弾き語りでいつも同じ演歌を歌っている若い女の人も、気の毒に思えてくる。
アクション爽快!どころか、切なすぎて泣けてきそう。
あのころの 喜び今では ただ哀し
鞠子