読んだ本の魅力をキャッチコピーだけで人に伝える、という国語の授業を行っている小学校があるそうだ。
TSUTAYAの「NOTジャケ借り」(ジャケットを隠し、キャッチコピーだけで客の興味を喚起するという手法)からヒントを得たとのこと。
この記事のなかに、実際に3年生の子どもが書いたコピーが3つ、紹介されていた。
「初めて本を読むあなたへ これを読んだ後きっと本が好きになる」(『僕らの七日間戦争』)
「自分の家にいるかもと思ったら眠れなくなりました」(怪談絵本『いるのいないの』)
「これを読んだ後、また一歩あの人に近づくかも」(伝記『織田信長』)
…ううむ、なかなか面白い。私も応用してやってみよう…
「自分の思考がますます四角く薄くなる」(スマホ依存)
「聞こえる音の種類が増えれば増えるほど、恐怖が増す」(大雨や大風や)
「袋の口を折ると、明日はおいしくなくなる気がする」(ポテトチップス)
「安心・安全な開催、できます。全国のみなさん、イベントはぜひこの方法で!」(オリンピック)
「不具合は、初体験のものばかり」(老化)
…あ、だめだ。「本の紹介」をするんだった。
「本文より、巻末の注解を読んでいる時間が長い」(小林秀雄『作家の顔』)
「注解より、注解の文言をググっている時間の方が長い」(同じく、小林秀雄『作家の顔』)
…ということで、ただいま『作家の顔』大苦戦中(←実は言いたかったのはコレ)
それももう、かなり長期にわたって苦戦中(←これも言いたかった)
苦戦する理由がいたくわが身刺す
鞠子