ここのところ、毎週日曜夜6時30分頃、スーパーHに行っている。
なんのことはない。6時までステップ台運動のジムに行く。その帰り道にスーパーHは位置しているからだ。
そこで毎回、同じおばあさんに出くわす。そしてなぜか、いつもレジ付近で一緒になる。
目立つおばあさん。正直に言うと、身なりがあまりにみすぼらしい。そして薄っぺらくてペラペラなからだつき。それよりなにより、いつもノーマスで買い物をしており、みんななにげにジロジロ見る。
私はここでほぼ1週間分を買いだめる。よって、カートの中はいつもいっぱい。お菓子や果物もかなりの量、入っている。それにひきかえこのおばあさんは、いつもお菓子1品と総菜1品。そのかごを見ると、私はなんとも申し訳ない気分になる。
ところが昨日は、ちょっと様子が違った。
マイバックに詰め替える台で、隣同志になった。
おばあさん、にぎり寿司とチョコパイの大袋を買っていた。
私のかご山盛りは相変わらずなのだが、一番上に乗っていたのが「4個入りのミニ助六」だったこと、その横に「3個278円」のPBお菓子が積まれていたのがいけなかった。
おばあさん、それをちらと見た。そして明らかに「勝ち誇ったような表情」をしたのだ。あまりにも堂々とした「勝者のドヤ顔」だった。誰が見てもわかるようなその表情を見て、私は驚いた。そしていつも以上に悲しくなった。
当ブログにも何度か書いたが、私は魚の刺身系統は一切食さない。
お寿司と言えば、かっぱか納豆かサラダ巻なのだ。だから決してにぎり寿司を買うことはない。それに、このスーパーHの助六はおいしい。4個入りという量も、とても気に入っている。
毎回、ノーマスに腹を立てていたが、考えてみればマスクとてコストがかかるのだ。
おばあさん、いったいどんな生活をしているのだろう。
余計な御世話だし。もしかしたらその外見とは全然違う生活かもしれないし……と思いつつも、なんかだかとても切なくて、やりきれない気分だった。
老いてから切り詰めるその切なさよ
鞠子