今の職場に勤めて以来ウン十年、「積立」をやっている。先輩が、月1回やってくる信金の行員に1万円ずつ渡して積み立てているのを見て、私もやることにしたのだ。
当時は利息もめっちゃよくて、1年後、12万円+αになっているのがとってもうれしかった。
それが今や…
いつごろからか、積立額は3万円になった。1年後には36万円になっている。そして+αはいくらか、というと…
19円。たったの19円。
いや違う。ここから税金が引かれるんだから、実際、手取りはもっと少ない。
19円をバカにする気は毛頭ないし、諭吉さんを36枚握っていても19円は出てこない。
だが、19円では「36万円、家に置いておくよりは安全か」程度しかうまみがない。
銀行も、定期預金や定期積金、ましてや普通預金など、面白くないのだろう。しきりに「投資云々」という話をしかけてくる。
今日も窓口で、かわいらしい女子行員が、来月3万円積み立てると4月には360,019円になるのを見て「このお金、使い道、決まってますか?」とニコニコ顔でおっしゃった。なんでも「半分定期預金・半分投資信託」なるセットが発売されたのだそうだ。これだと定期預金の方の年利は3.00%になる。投資先もリスクが小さいものから大きいものまで、いろいろ用意されていて選べる、とおっしゃる。
別に大儲けしようなどという気はさらさらないが、給料という定収入がなくなってから死ぬまでの間、普通に、ごく普通に生活したいだけ。
年利3.00%か……
信金もまた、私を思うツボに陥れようとしている。