コロナ禍、「動画撮影」という仕事が新たに加わった。
で、私の仕事はできた動画を見、PR文を書くこと。
撮影には関わっていない。
正確には、撮影に必要な機材の知識、技術がないから関われない。
つまり、それこそ「泥縄だったが結果オーライ」で、他スタッフとうまいこと役割分担できた、ということになる。
しかし、
昨日仕上がった新作は、観ていて「うーん」と腕組みしてしまった。
どう見ても、失敗作なのである。
不要な場面が長すぎるし、趣旨にあった場面を撮っていない。大事な工程の場面はワンカットだけで、それも大事な工程の中では一番どうでもいい部分。
おまけに画像が揺れ揺れで、観ているうち、船酔いみたく気持ちが悪くなってきた。
撮影したのは後輩だ。
私が鬼ツボネなら、「やり直し!」と突き返すのかもしれないが、「撮影、全くできません」の私がそんなこと言える?
だが一方で、言ってあげないと、今後も同様なまずい動画をつくってくる可能性が高い。となると、黙ってスルーする方が実は鬼ツボネではないか。
…と、いろいろ悩んだ挙句、意を決してごく穏やかに言ってみた。
「工程の部分、もう2、3カット入れると臨場感が出た、と思うんだけど」
…だがしかし、結果として、言わない方がよかった。
昨日、動画を観た客様から、メッタ打ちされたのだそうだ。本人曰く「新入社員だったら、その場で辞表を書いたに違いないと思われるほど」。
タイミング、塩梅、言い方、言う場面 …… 指摘はむずかしい。
される方、する方、どちらも決して面白くない。
長年勤めてきて、いまだこんなことで悩んだり迷ったりするって、私も進歩してないなあ。
そんな動画のPR文を書くのもいい加減疲れちゃって、いろいろブルーだわ。