ナミダのクッキングNo.2853 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

昨日、スーパーに買い物に行き、思いついて、まず店内にある100均に向かった。

洗濯用ネットが破れて使い物にならなくなっていたことを思い出したのだ。そこで、「スーパーのあずき色の買い物かご」を載せた「スーパーのカート」を押したまま、100均店内に入った。

 

洗濯ネット+α、かごに入れ、100均のレジで精算した。

レジスタッフは、精算後、買ったものを「100均専用の精算済みかご」に入れて渡してくれた。

 

そのあと、店内の台で購入品をマイバックに入れていたら、近くにいた100均の別のスタッフが、もの言いたげな雰囲気満載で近づいてきた。

一瞬、「お客様、会計はお済みですか?」と疑われたのかと思った。

今、100均もレジ袋は購入しなければならない。レジ袋を買わなかった私は、商品をそのままマイバックに入れていると見えなくもない。

 

ドキリとした。財布にしまったレシートを、思わず取り出そうかと身構えた。

ところがそうじゃなかった。スタッフは、こう言ったのだ。

 

「これからスーパーさんでお買い物されますか? だったらかごを…」

 

そうして、あずき色の赤いかごを返してくれたのである。

そうそう、購入品を精算済みかごに入れた際、私が持っていたスーパーのかごは、レジで没収されていたのだ。

私は、全く無頓着だった。

 

こんなこと、大したことじゃない、と言えば、確かに大したことじゃない。

空のカートを押してスーパーでの買い物に向かえば、私もかごのからくりに気づく。そうしたらもう一度、スーパー出入り口に山と積み上げてあるかごを一つ、取りなおすだけの話だ。

だが、100均のスタッフは、「この人、スーパーのかごでレジに商品を出した。スーパーで買い物したものは持っていないみたいだから、きっとこの後、スーパーで買い物するに違いない」と予想して、声をかけてくれたのだ。

悪く考えれば、彼女はあずき色のかごを出入り口まで返しに行く手間を省こうと思ったのかもしれない。だが彼女の様相に、そんな下心は全く感じられなかった。いかにも控えめで恥ずかしそうなものの言い方だったのだ。


100均は、一テナントに過ぎない。このスタッフも、高校生か大学生かのアルバイトだろう。もしかしたら、新人アルバイトかもしれない。

だからこそ、こんなちっちゃな心遣いが、すごくうれしかった。

 

コロナ禍のぎすぎすした世の中。ちょっといい話。