仕事上、やむを得ず、Facebookに登録した。
閉じたメンバーで、私はむしろ「管理人」に近い。条件に合致しない人が入っていないかどうかや誰かがアップした情報に問題はないかをチェックするためだけの登録。なのでいろいろ差し障りがあるため、決して「いいね👍️」を押すことはない。

今日もチェックパトロールしていたら、先月亡くなったMさんのFacebookがそのまま残っていることに気がついた。
これはマズいぞ···と思ったのだが、よくよく見ると、息子さんが引き継いでいることがわかったので、しばらくこのままにしておくことにした。

Mさん、やり手で自信家で、いつも輪の中心にいないと気が済まない人。私は全く「合わないタイプ」の人だったが、Facebookを見る限り、やり残したこと、もっともっとやりたいことがいっぱいあっただろうことが、ひしひしと伝わってきた。
短い闘病生活で亡くなっており、本人はさぞ無念だっただろうと思う。

だがしかし···
スピリチュアルテラー·サトミなる人が書いた『亡くなった人と話しませんか』なる本の広告を見て、ハッとした。

ーー人は「病気」で死ぬのではなく、「寿命」で亡くなります。逝った人たちはお役目を終えただけなのですーー

え!嘘や!少なくともMさんは、絶対違うぞ!
志村けんも、美空ひばりも石原裕次郎も(←急に古くなった)大林宣彦監督も、絶対違うと思う。

サトミ氏の主張は、「残された側が悲しみを癒すため、こう思おうとする」のだと思う。

Mさんの訃報を聞いたときには、全く意外だった。
今も、「あなたは面白味がない。色気がないのよ」と、私に真顔で言ったMさんの顔が浮かぶ。
「あなたの旦那さんは、私が見つけてあげるから」と言われたことも、私はよく覚えている。
「お役目、まだまだ終えてない!」と、今も声高らかに叫んでいる気がする。