[違和感アリ、な、新聞折り込み広告:2題]
緊急事態宣言が解除されてから、新聞の折り込み広告も増えてきた。
見る側(←って、私のことだけど)にも余裕が出てきたため、以前の如く、細かいことがいちいち気になるようになってきた。
(1)完全閉店とは「完全に閉店する」ということ
このあたり、数多くの店舗を出しているスーパーVの「週末スペシャルSALE」なる広告が折り込まれた。
広告商品売り出し期間を明記した下に、広告商品を取り扱っている店舗と扱っていない店舗が記してある。その一角に、こんな囲みがあった。
<Y店からのお知らせ>
6月30日は完全閉店につき、生鮮食品売り尽くしセール開催
6月30日よる6時をもちまして閉店いたします。
一読したときには、「6月30日は完全休業」の間違いではないか、と思った。しかし、だとすると、「よる6時をもちまして閉店」の意味がわからない。
何度か読んで、考えた。
おそらくこれ、そうして深く考えちゃいけないんだ。すんなり額面通りに理解すればいいんだ。
要するに、Y店は店をたたむ、スーパーVはY店を撤退させる、そういうことだ。
しかし、そんなお知らせを「週末スペシャルSALE」に掲載するのはヘンじゃないか。
少なくとも、「閉店いたします」じゃなくて「閉店することになりました」だろうし、「今まで、ありがとうございました」とか「これまでのご愛顧に感謝いたします」とか、そんな文言を加えて載せてもよさそうなものなのに。
なんか事務的で冷たいなあ、この載せ方。
「週末スペシャルSALE」に行く気、なくなった。
(2)カタカナまじり文
かくいう私も、漢字やひらがなやカタカナを、インパクトを持たせる目的で使い分ける。漢字で書くべきところにカタカナを使ったり、ポリシーとしてひらがなを使ったりする。
だから気持ちはわからなくないが、これはどうなのか。
『シフクノいえ14』
大手住宅建築会社Tの折り込み広告にあった。
一瞬、意味がのみこめなかった。「シフクノ」とはどういう意味の単語か。どういうイントネーションで発音するのか。「14」とどう関係があるのか。
「シフクノ」はもしかして「至福の」という意味なんだろうか。
たぶん、そうだよね。だとしたら、なんでカタカナに? それも「ノ」まで。
「シフクの家」なら、こんなに悩まなかったのに。
いや、待て。もしかしたら「私服の」かも? まさか「私腹の」じゃないよねえ。
…真相はわからない。食い入るように見たが、「14」の意味も、全くわからない。
結局、HPまで誘導されてしまったが、それでもわからない。
このまま放置するのは気分が悪いが、家を建てるつもりがさらさらない以上、T社に問い合わせるわけにもいかず、あきらめることにする。
…やむを得ない。