古い神社やお寺を見るのは結構好き。もちろん教会も。
これらの「建造物」は独特な雰囲気がある。あちこちに、伝統の技も見て取れる。バランスといい色合いといい、とても美しい。
そんなふうに感じる、ということは、私、無宗教なんだけど、実は無意識のうちに「なんとなく帰依している」のかもしれない。
その証拠に、こういう話を聞くと、がっかりする。
「こんぴらさん 神社本庁離脱へ」
こんぴらさんと神社本庁がどういう関係なのか、離脱したらどうなるのか、全然わからないけど。
離脱する理由が「おカネ絡み」というのが、なんとも。
双方の言い分。
金刀比羅宮「昨年11月の大嘗祭で本庁からお供えの金銭が届かなかった」
神社本庁「各都道府県の神社庁を通じて分配した」
金刀比羅宮「香川県神社庁を通じて受領したのは今年1月末。数か月も後に届いて何の意味があるのか。無礼だ。天皇陛下に対して不敬極まりない」
大嘗祭は皇位継承の重要な祭祀なので、お供えが間に合わないのは大問題らしい。それならなぜ遅れたのか。
そしてさらにややこしいのは、数年前から金刀比羅宮が神社本庁を巡って報道された不透明な不動産取引について真相究明を求めてきたこと、納得いく回答が得られなかったから、本庁への寄贈金をやめたこと、つまり「内部告発」と「それに対するいやがらせ」ととれなくもない。
金刀比羅宮の境内には、公告書まで出ているらしい。
世の中すべて、カネの問題抜きには語れない、ということか。
でもやっぱり、宗教の世界においては見たくないな、不動産取引もお供え遅延も。
だって、あまりにも「俗」が過ぎると思わない?