ナミダのクッキングNo.2786 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

私は「精神論」って好きじゃない。
例えば「がんばればできる」「念ずれば花開く」の類。
がんばっても、それが結果に結びつくとは限らない。もちろん、がんばる過程は大事だと思う。しかしそれすら、「必ずプラスになる」と言い切るのも、私は躊躇する。

···くらい、精神論拒否思考なのだが、昨日の吉村大阪府知事の一連の言動を見聞きして、少し気が変わった。

吉村知事は一貫して「府民にわかりやすい指示を出そうとしている」。
自粛要請解除の基準を示した諸数値が果たして妥当なのか、示さぬ国に対するいらだちなのか、それは別問題。とにかくこの間、具体的でわかりやすい方針を提示し続けている。

典型的なのは、「通天閣のライトアップ」。目標達成状況を、ライトの色を変えて表示する、という案。
こんなアイディアを思いつくのも、「何としてもわかりやすくしたい」という一念があるから。
大阪の人たちにとって通天閣は、心のよりどころ的存在だと思う。それを利用するとは「精神論」も十分加味されている。

一方で「わかりやすい」ことには危険もある。
わかりやすい目標数値を超えたか超えないかだけが判断基準となり、例外やグレーは認めない、ということになる恐れがあるから。
それと、
何と言っても結果を出さなければ意味がない。

いずれにしても、
「分析力」「迅速化」「わかりやすさ」「精神論」···リーダーに必要とされる能力は多種であり、かつ、その微妙なバランスが大事だと、改めて思った。
「達成状況によって、知事のネクタイの色も変えて」なる意見も出ているとか。そんな意見が出せる「親近感」も、一丸となって取り組むには大事な要素かも。一方で「カリスマ性」も求められるわけで。

若い吉村知事を見ていると、府民でない私も何か勇気をもらえた気になる。
···これも十二分に「精神論」の一環。