ナミダのクッキングNo.2772 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

コロナ禍の渦中、初めて知ったことの2つ目はこれ。

 

「絶妙な、かつ危ういバランス」

 

「ついこの前まで」の普通の暮らし。あれは、絶妙な、かつ危ういバランスの上で成り立っていたことを思い知った。

 

今朝、テレビで見た医療用マスクをつくっている工場。ついこの前までの1日の生産量の200倍なんだそうだ。

一般の人からの注文までくる、断ると罵倒される、人は足らない、注文はどんどんくる、社員は疲労困憊…完全にバランスが崩れてしまっている。

一方、自宅待機を余儀なくされる人や職を失う人が増え、こちらもバランス崩壊。

かたや休みたくても休めない人、命がけで仕事をしなければならない人もいて、やっぱりバランス崩壊。

重篤な感染者を治療する病院はキャパオーバーなのに、町の耳鼻科や歯科などは、感染を恐れて患者が減少しているという、なんとも皮肉なバランス崩壊。

 

原油価格がマイナス。こちらも完全にバランスが崩れた。

買われないから保存する場所がない、そんなこと、初めて知った。

 

極薄ガラスでできたシャンパンタワーを想像した。

ついこの前までの普通の暮らしは、シャンパンタワーの上にグラグラしながら成り立っていたのだ。

なぜ頑丈なコンクリ製にしなかったのか、それは無理でも、なぜせめて厚手の陶器にしなかったのか、それ以前に、なぜシャンパンタワーだと気づかなかったのか。


いまさら、もう遅い。