コンビニへ支払いに。スーパーへ買い物に。母の納骨堂へお参りに。
それだけでも、人に会うと怖くてたまらない。
新型コロナウイルスについて。
山中伸弥先生曰く「大変狡猾なウイルス」
押谷仁先生曰く「非常によくできたウイルス」
鞠子曰く(←こんなふうに並べるなんて、失礼にもほどがあるが)「猜疑心ばかり増長するウイルス」
スーパーで、アボガドを一つ一つ手にとって吟味している男客がいた。
イラッとした。
コンビニで、いかにも汚れたくしゃくしゃな長髪をかきあげながら入ってくる男客がいた。
ぞっとした。
見る人、見る人、疑ってしまう。
それよりなにより、自分が、自分の手が全く信じられない。
何度手を洗っても、何度うがいをしても、ことあるごとに吸入しても、自分が全然信じられないのがたまらない。