職場のエアコンが、ときどき変なうなり声をあげるようになった。
この業務用エアコン、設置されてから実に「30年以上」経過している。
詳しくは知らないが、うちにくる以前にもどこかの会社を「冷やしていた」と聞いている。
つまり、中古の機械がうちに設置されて30年以上経過、ということだ。
機械を見ると、なんと「エヤコン」というラベルがついている。
いつ止まってもおかしくない。しかしこの猛暑の中、急に使用不可能になるとえらいことになる。
さっそく客様の中でエアコン設備を手掛けるF社のM社長に見てもらった。
搬出・工事・新エアコン設置 … 建物の構造上、相当お金がかかりそうだ。
M社長、「エヤコン」見ながら曰く「こういう昔の機械は、シンプルで、本当は修理しやすいんですけどね」
わかる。
今のものは、何やら機能がつき過ぎていて、スポット的に直すわけにはいかない。壊れたところを含んでごっそり取り替えなければならない。
結局、廃棄物も多くなる。
それなのに、機能を十分使いこなしているか、というと、そうでもない。
我が家のエアコンも、なんと「ナショナル」製品。
パナソニックに社名変更したのが2008年とのことなので、少なくとも、10年はゆうに活躍していることになる。
こんな古いものですら、すべての機能を使いきれていない。それに、古い分、電気代がかかっているとは思う。
だがやはり、昔の日本製品は「壊れにくかった」と充分実感できる。
職場のエアコンはダイキン製。
なんと頑丈な機械だろう。すばらしい。
こんなところに「Made in Japan」の誇りを感じる私は、「昔を懐かしむロージン」かもしれないが、それでも、ね…。