ナミダのクッキングNo.2455 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

私は両親ともどもヘビースモーカーだったからか、タバコの煙に対してそんなに嫌悪感はなかった。だから嫌煙権とか健康増進法とか、スモーカーさんたちが「隔離」されるようになってから、むしろ気の毒に思ったりもした。

うちの職場も、とうの昔に事務所内禁煙となり、外階段の踊り場が喫煙場所となっている。

ところでここ、事務所に出入りするのに絶対通らねばならぬ場所。スモーカーの客様が大勢いるときなど、煙の中を通って出入りしなければならない。
それに、この踊り場、私のデスクのまん前に位置しており、吸っている人たちが丸見えなのだ。特にオトコ後輩の中に「いっそ踊り場で仕事したらどうか」と言いたくなるほど極度のヘビスモがおり、何度も何度もタバコを吸いに出、そのつど2本も3本も吸っている姿を見るのがストレスでならなかった。

…ということで、スタッフ会議にて、とうとう下記のようなイジワル発言をしてしまった。
 
「私はノドが弱い(←これ、本当)。歌を歌っている関係上、ノドにはすごく気を遣っている(←これも本当)。だから敷地内、完全禁煙にしてほしい(←これはちょっと極論とは思ったが)。」

議論の結果、客様の手前、敷地内完全禁煙は難しいが、確かに通路の喫煙もまずいだろうということになり、「灰皿を持参し、事務所ビルの前庭で吸う」という結論になった。
つまり、タバコを吸うためには、3階かららせん階段を往復しなければならなくなったのだ。おまけに雨が降ったら、傘をさして吸わねばならない。
よしよし、これで私はストレスから解放される…とほくそ笑んだのだが…

…(--;)甘かった(--;)…

ヘビスモ後輩、本数は変わらず、結局、タバコを吸うのに要する時間が増えた(←つまり、仕事をしている時間が減った)。
おまけに、私自身、煙から遠ざかれば遠ざかるほど、タバコの煙が気になるようになってしまった。
今日など、コヤツは前庭から戻ってくるなり、私の横に立って何やら仕事の話をし出したのだが、呼気もにおうし彼自身もにおう。ヤツが手を動かすたび、においが攪拌される。
しゃべっている内容までにおいだした。もう話はどうでもいいから、私から離れて…と言いたくなってしまった。

吊革、ドアノブ、受話器etc. 雑菌だらけ。しかし抗菌抗菌とうるさくなればなるほど、人間がもともと備えていた防衛能力は衰えていく。
それと同様、嫌煙嫌煙とうるさくすればするほど、においに対する耐性が弱くなるのではないか。
もちろん、タバコを吸う人も、その煙を吸わされる人も、からだにとってはよくないのだろうが、よくないものを徹底排除するとかえってみんな、生きづらくなるのではないか。

…そんなふうに考えてしまうほど、ヘビスモ後輩は強烈なタバコのにおいを全身から発している。