ナミダのクッキングNo.2454 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

午後から雲行きがすごく怪しくなった。
ゴロゴロ鳴りっぱなし。だが雨は降っていないので、職場のあちこちの窓が開いていた。
それが、西側の窓から、一瞬、一気に強い風がブワッと吹き込んだのである。

その窓の下、A4の古紙が2山、山積みにしてあった。
古紙といっても捨てるものではなく、試し刷りするための「裏は白い」紙。それぞれの山に重しとして丸いお盆が乗っていた。

とにかく突風のような、竜巻のような強風だった。
何十枚もの古紙がいっぺんに天井まで舞い上がるのを見た。
ほんの一瞬のことだが、かつて何度も何度も観た『ハゲタカ』の2シーンがオーバーラップした。

「誰かが言った。人生の悲劇は2つしかない。1つは金のない悲劇、そしてもう1つは金のある悲劇。世の中は金だ。金が悲劇を生む…」
鷲津政彦(←これが大森南朋さま。今ももっちろん大好きだし)が低音で語るこのナレーションとともに、多量の1万円札が舞うシーン。
そして、株主総会で鷲津が議案書を後ろ向きに放り投げるシーン。鷲津の背中、大勢いる株主の上に多量の書類が舞い落ちる。

なんと、わが事務所にて、懐かしい『ハゲタカ』再演!
しかし、その余韻に酔ったのもほんのわずか、何かが割れる乾いて甲高く鋭い音がして、あっという間に現実にUターン。
イ・ケ・ナ・イ! 古紙と一緒に何かが飛んで割れた!
 
探した。
割れたのは、重しにしていたお盆だった。3:1の割合で、ぱっくり2つに割れている。
それを見て、とっさに思い出した。
 
「覆水盆に返らず」
 
…ただの「盆」つながり。単純極まりない。
だがしかし、微妙なタイミングでこんな言葉を思い出したものだと、一人笑えてならなかった。
 
そもそも、お盆で重しをするのが間違っているわね。
とはいえここに勤めてウン10年、風に飛ばされモノが割れるなんて経験は初めてだった。