このごろ、身近で起こった出来事や見聞きした出来事を通じ、つくづく思う。
「表現の自由」「言論の自由」というのは、「何を言ったり書いたりしてもかまわない」という意味ではない。
いくら自由でも、言っていいことと悪いこと、やっていいことと悪いことがあるでしょう。
特に、今は思いや感情を、誰もが簡単に公表できる手段がある。
にもかかわらず、思いや感情を「言葉にする」力を養う機会は圧倒的に減っている。
つまり、ただでさえ表現能力は低下しているのに、熟考することもなく、思いつくままパッパッと感情をむき出す。
本当は、簡単に公表できる手段を持ったからこそ「言っていいことと悪いこと・やっていいことと悪いこと」の判断力をつけなければならないのに。
いいか悪いか、明確な線など引けないのだから、誰もがそのつど試されるのに。
このままだと、あちこちで個人VS個人、小集団VS小集団みたいな小競り合いが頻発して、そのうち戦争状態に陥ってしまうのではないか。
・・・人を刺す動画や、交通量が多いスクランブル交差点にベッドを置く動画の撮影者を警察が捜査しているニュースを見てそう思った。
私には、とってもついていけない。