美容院でカット&マニキュア。
担当はいつものYさんだが、シャンプーは新人がする。
新人=若い男の子。
彼が私の頭を支え、シャンプー台が倒されていったのだが、支える力が微妙に弱く、思わず首に力が入ってしまった。
それに気づいた新人、「どうぞゆっくり頭を預けてください」と言うのだが、なんか怖い。
のっけからそんなふうだったからか、シャンプーしてもらっている間中、ドキドキしていた。
…そういえば美容院って、とても怖いところじゃないの。
見ず知らず、初めて会った若者に大事な頭を預けるなんて。
急に熱湯をかけられたりしたらどうなる。
至近距離でハサミを使われ、化学薬品を塗られ、客はまさしく命をむき出しにしているも同然だ。
考えてみれば、「他人の生死を握っている仕事」はほかにもいっぱいある。
医師、歯科医、電車の運転手、タクシー運転手。
外食店なんかもそう。
車の整備士とか大工さんとか。
で・も・
私の仕事は違うな。
それがいいのか悪いのか。
ただ、つまりは「お気楽な仕事」なわけで、それでお給料をいただいていることに感謝しなくちゃな、などと今日は思ったりもしたのである。