ナミダのクッキングNo.2290 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

年忘れ映画祭り(←なんだか昭和のニオイがするな)

まずは、『アンナ・カレーニナ  ヴロンスキーの物語』

超有名なトルストイの『アンナ・カレーニナ』その後日談、といったところ。
アンナがヴロンスキーとの恋に走ったため置き去りにされた息子・セルゲイが、ヴロンスキーと日露戦争のただなか、野戦病院で出会うという設定。
セルゲイは軍医であり、ヴロンスキーは怪我をした軍人として登場し、この二人がアンナの人生を語りながらたどる。

正直、期待ほどじゃなかった。

アンナを演ずるエリザベート・ボヤルスカヤが、アンナっぽくなかった。
もっとノーブルな人がいい。
きれいだけど、なにかが違う。
顔が大きすぎる(すみませんm(__)m)。
観ているうち、「ただのわがままで高慢ちきな女」としか思えなくなってしまった。

それから、夫・カレーニン。
人物像が、違う。
もっと「几帳面でねちっこい」男の方が説得力がある。
結構、真面目で常識的な小市民。
それにルックスが、ヴロンスキーと大違いだからなおさら、コキュなのが気の毒に思えてきた。

ま、ラストシーンが感動的だったので、「終わりよければすべてよし」ということで。


次、新藤兼人監督『墨東綺譚』。
深夜なのに観てしまった。今回は、津川正彦&墨田ユキ。

以前、芥川比呂志&山本富士子バージョンを観たことがあり、その足で本屋に寄って原作本を買ったほど感動したのだが、今回は、津川正彦の怪演ばかりが目立った。
嫌らしくて色っぽくてずさんで執拗。
こういう俳優さん、なかなかいないよね。
濃すぎて私は苦手だけど。

「どうにもできない切なさ」は、断然、芥川&山本ペアの方がよかった。

さて、年内、まだ祭は続く予定です。