役員だから仕方なく、地元の市民運動会なる行事に1日中、参加していた。
…と言っても、「見てただけ」なのである。
班長の仕事は、事前に要求された種目の選手を確保すること。
そして当日、選手が滞りなく入場門に並ぶよう、声がけすること。
うちの場合、要求された7種目、同じご夫婦が全部出てくれることになっていた。
つまり、今日1日、私には何の役目もないのだ。
1日、ずっと立って見ていた。
杖をつかなければ歩けないようなおばあちゃんまで、玉入れや綱引きに参加している。
この運動会、とにかく景品大放出だから。
出場するたびに、ラップやボックスティッシュがもらえ、上位になると、洗濯用洗剤やキッチンペーパーにグレードアップする。
閉会式では、折り畳み自転車や炊飯器が当たったりする。
年を取っても物欲、恐るべし。
私など、しんどいばかりでとてもそんな気になれない。
真夏日のような暑さ。
全身くるみ、サングラスをかけ、日傘をさすという完全防備スタイルなのに、足や腕が焼けそう。
目も日焼けしたみたいな感じでショボショボする。
…ぐったり疲れた。もうへとへと。おまけに、砂ぼこりで喉まで痛くなってしまった。
しつこいようだが、立っていただけなのだ。
なのにこのありさま。
つくづく悟った。
私には、太陽光線の下での仕事はできない。
小中学校の先生をしている歌トモ、本当にご苦労様。あらためて脱帽m(__)mです。
炙られた如くの脚が重み増す
鞠子