昨日書いた「私の腰痛は、なかなか言葉で表せない」は、あまりにも幼稚な事例なのだが、今日の新聞で、もっとうーんと説得力のある話を知った。
書いた人の名前はあるが、肩書とかは何もないので、どういう職業の方なのかは全くわからない。
この方、ある彫刻家についてネット検索をしたのだそうだ。
あふれるほど情報は出てきたが、この方が知りたかった「作品がどんな感じで、その人ならではのこだわりや特徴は何か」がわからない。
作品の画像もみたが、さして印象に残らなかったのだそうだ。
その後、美術館で作品をじかに観る機会に恵まれた。
それが「ネットで観た画像とは比較にならないくらい強烈な印象だった」と言うのである。
料理写真がいかにおいしそうでも、味も香りも食感も温度も、食べてみなければわからない。
また、落ち着いて、時間をかけて、しっかり噛んで食べなければ、本当の味にはふれられない。
だから「リアルに向き合ってみなければわからないことがヤマほどある」というご指摘。
まさにその通りだと思う。
大枚をはたいて演奏会やオペラに行くのも全く同じ理由。
テレビでも観られるし、CDでも聴けるのに、わざわざ足を運ぶのは、アーティストの息遣いに触れたいからであり、自分もその演目を「観たり聴いたりする」という役割を担う一員として、共にその場にいたいからだ。
テレビやCDは、ナマでふれた後、もう一度、その感動を思い起こす、といった意味合いの方が強い。
…などと、朝刊の記事に我が意を得て、今日は、舞台『市ヶ尾の坂―伝説の虹の三兄弟』を観劇。
主役を演じるのは…
また明日、書きます。
鼻筋と一重まぶたに胸躍る
鞠子