ナミダのクッキングNo.2247 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

愛媛県今治市で受刑者が脱走した事件。
今日、とうとう発見され、逮捕されたと聞き、付近の人たちは、さぞほっとしたことと思う。

この事件、ついこの前、職場で話題になった。
彼は一体、どこにいると思うか。
「山の中」「空き家」「泳いですでに向島から出てしまっている」…これらは誰でも考えつくが、こういう意見も出た。
「向島の誰かが、家にかくまっている」
なるほど。しかし、島に住む人々は、お互いに知りつくしているのではないか。だとしたら、そんなことは難しいに違いない。

海を泳いで渡るという、命がけのチャレンジ。
そこまでして脱走した理由が「刑務所内の人間関係が嫌になったから」とのこと。
一瞬、意外に思ったが、これ、妙に気になる理由だ。

服役している人々も実にさまざまとは思うが、いろんな意味で「強烈な人」が多いと想像する。
そういう人たちが閉じたなかで共同生活を強いられる。
目的は「刑に服してもらう」ことで、人間関係など考慮外のことだと思う。
今後は、「より快適に刑に服してもらうための配慮」なんて、求められるのだろうか。

乱暴な言い方だが、義務教育である小学校・中学校も、構造が似ている。
目的は「学んでもらうこと」で、クラスは学校側から指定される。
合わない人がいても、閉じたなかで共同生活を強いられる。

思えば職場だって、サークルだって、ゆるやかではあるけれども閉じている。
人間関係が嫌になったら抜ければいい、といっても、そうは簡単にいかない場合が多い。

もっと拡大解釈すれば、夫婦だって兄弟だって、恋人だって、師弟関係だって、閉じた人間関係だ。

基本的に人間関係とは、うまくいかないことの方が、圧倒的に多い。
 
…こんなふうに考えるの、やっぱり私は根本的に「人」に対して冷たいのだと思う。
 
 
 


 
目の前の苦から逃げたら振り出しに
鞠子