ナミダのクッキングNo.2243 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

ロート製薬、ソフトバンク、コニカミノルタ、新生銀行、ユニ・チャーム…よく知られた大企業が、「副業」を認め始めた。
もちろん、どんな副業でもいいわけではなく、個人の技能向上につながることが大前提らしい。

新聞記事の書きぶりによると、むしろ「奨励している」ようにもとれる。
新たな専門知識が獲得できる、とか、人脈が広がる、とか、結果、新規事業開拓につながる、とか。

この企業側の狙いからすると、「副業」は「社員がお金を稼ぐため」という直接的な目的ではなさそうだ。
でも、働く側からすればどうか。
自身の能力を活かす、あるいは伸ばすといった「趣味の延長」みたいな人と、やはり本業だけでは食べていけない人と、両極端に分かれる気がする。

いずれにしても、本業の終了後や休日に、「また働く」ってどうなんだろう。
「趣味の延長」と言っても、お金をもらう以上、「趣味」ではない。当然、相応の責任が発生する。
政府も働き方改革の一環として後押ししているとのことだが、結局、「働く時間が長くなる」ことは間違いなく、手放しで賛成できないんだけど。

そういう私も、実は前職中、「副業」をしていた。
知り合いの和菓子屋さんの経理を、自宅に持ち帰ってやっていた。
家族に病人が出て、奥さんが日々の現金管理や手形の管理、支払い実務に手が回らなくなり、「看護している2~3ヶ月だけ、やってほしい」と期間限定で頼まれた。
でも結局、そのままずるずると3年ほど、副業続行。
当時は、「職場に知れたら間違いなくクビ」という時代。早くやめたかったが、知り合いゆえに断りづらく、もちろん、お金の魅力もあり、さらには「帳面をとりに行くたび、和菓子がついてくる」のも大きな魅力だった。
だけど、今はもう、ムリ。
お金や和菓子の魅力を優先できる体力・気力がない。
だから、「副業」を奨励されても、その気にはならない。それどころか、「趣味」すら最近、しんどくなってきている。
 
 
 


掛け時計一周するたび疲労濃く
鞠子