ナミダのクッキングNo.2296 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

平田広明さんの講演会に行ってきた。
150席満席。その95%が女性。

私にとって平田さんは、イコール『ER救急救命室』のジョン・カーター医師の吹き替え。
それから、昨年観た『長沢芦雪展』のナビゲーター。
いずれも、実に「端正なお声」ですばらしいのだ。

特に『ER…』。
カーターがインターンのころから医師として活躍するまで、15年間に渡って吹き替えを担当。
つまり、初々しさからベテランまで、見事に「声」も成長する。
カーター先生の人となり、演ずるノア・ワイリーの雰囲気に、平田さんの声はまさにうってつけなのだ。

…が、会場の皆さんは、おおかた、『ONE PIECE』のサンジや『宇宙兄弟』の南波六太といった、アニメのキャラクターボイスファンのようだった。
もちろん、私には全くなじみのない世界なのだが。

いずれにしても、今日の講演を聴き、声優とは「声」をつくり、その作った「声」を売る商売なのだとつくづく感じた。
それも、決して作り物だと感じさせないで。

普通の話し声は、全然カーター先生じゃないのである。
目をつむって聞いても、カーター先生がしゃべっているようには全く聞こえない。
もちろん、芦雪展の音声ガイドも、今日の話し声と一緒ではなかった。
ガイドは、一段、低めの声に聞こえた。

すごいな。
「作り声」じゃない「作り声」。

実は私、この方のお顔を初めて見た。
声から想像していた人とは全く違っていた。
私の仕事関係のK社長に、顔だちや背格好が似てる(--;)
話し方まで似てる(--;)
そんなことで、途中、頭のなかでK社長がチラチラして鬱陶しく、一人、クスクスしていた。





「声」だけで「人」を表す技光り
鞠子