今日は、今まで「触れる機会がなく」「全く未知で」「避けて通ってきた」、メディア芸術なるものに触れてきた。
『文化庁メディア芸術祭』
ところで、メディア芸術とは何か。
ははは("⌒∇⌒")、私に説明できるわけがない。
なんとなく、ITを駆使した映像的なもの、とか、アニメ、とか、ロボット、とか…(←説明になってない(--;))
言葉すら説明できぬのに、観&聴&体験したことを、説明できるわけがない。
それでも、ドシロート説明をひとつだけ。
世界初公開『Alter2』
デコルテから上とひじから先は、人間(ま、ロウ人形っぽい作り物だが)
それ以外は、「機械むき出し」。
だが、人間にかなり似た動きをするのである。
金属なのに、しなやかに動く。
人間の動きの特徴を、よくとらえている。
本当に、よく似ている。
よくできてる。
だけど、やっぱり「似て非なるもの」なのだ。
それだけ、人間の動きとは微妙かつ複雑かつ精巧だ…ということを、逆に認識させられた。
この芸術祭に行く前、文学講座があったのだが、この一文、
「私は喜んでこの下手な活花を眺めては、まずそうな琴の音に耳を傾むけました」(夏目漱石『こころ』)
これで、「私」が「御嬢さん」(花を活け、琴を弾く人)を「好きになったことがわかる」という指摘があり、さらに「こういう理解はITには不可能」との補足もあって、大いに納得した。
『Alter2』と人間との違いも、まさにここにあるのではないか、などと、機械の前で、一人、悦に入ってしまった。
ニュアンスが加わればなお恋匂う
鞠子