仕事始めは、こまごまとした処理仕事に忙殺される。
なにしろ、この間に来た郵便物がハンパない。封を切るだけでも、結構大変。
もちろんその中に、年賀状も混じっている。
この年賀状、最近とみに面白くない。
オールカラーで美しいものの、ほぼ100%、プロが作ったデザインor出来合いの賀状でつまらない。
だから内容よりむしろ、「誰から送られてきているのか」の方が興味ある。
それで、表面もよく見るのだが…
今回、爆笑モノの賀状が2通あった。
1通は、「呼び捨て」賀状。
そうそう、宛名に「様」も「御中」もついていないのである。
明らかに、パソコン出力する際の、デザインミスだ。
それが、お堅い金融機関さんからの賀状だったから、笑えるったらない。
これ、うちが出したものだったら、逆ギレされ、「二度とつきあわぬっ!」と言いかねない相手なのである。
しょうもないケアレスミス。
バカにしつつよくよくみたら、「あり得ないほど端っこ」に、小さくゴミのように「様」と印字されていた。
・・・再びの大爆笑と相成った。
そして、2通目の爆笑賀状。
宛名に「変な空白」が入っているのである。
この賀状の宛名は、うちのスタッフ全員の名前。
漢字3文字の人・4文字の人・5文字の人がいる。
おそらく、「姓」と「下の名」を明確に区別せず、「社名」と天地を整えたかったのだろうと思う。
結果、
株 式 会 社 角 川 新 潮 集 英 社 御 中
太宰 治 様
夏 目 漱 石 様
芥川龍 之 介 様
みたいなことになっちゃっているのである。
それも縦書きで。
おまけに、行間がキツキツ。
縦も横も、バランスがめちゃめちゃなのだ。
このミスもわからなくはない。
社名は超短から超長までさまざまで、かつ名前も、いろいろある。
今は、外国人の名もあるだろうから、強引に天地をそろえようとすると、こういうことになる。
いずれの賀状も、パソコンの悪い特徴が出てしまった。
もはや、目上も目下もあいさつもへったくれもない。
うちの職場は笑い事ですませるが、「かえって出さないほうがよかった」というようなマズイことも起こっているのではないか。
あるいは、
ま、今どきの年賀状はこんなもの、なんて、終わっているかもしれないな。
年賀状の意味も、年々、こうして薄れていく…
「様」の字の書き癖今も覚えてる
鞠子